災害は、いつ襲ってくるかわからない
これまでの主な大災害
- 1991年 :
- 1995年 :
- 2000年 :
- 2004年 :
- 2011年 :
- 2016年 :
- 2018年 :
- 雲仙普賢岳の噴火(長崎県)
- 阪神淡路大震災(兵庫県)
- 三宅島噴火(東京都)
- 新潟中越地震(新潟県)
- 東日本大震災(宮城県)
- 熊本地震(熊本県)
- 7月の大豪雨(全国)
上記以外にも、風害・水害・雪害・津波・火山など、毎年のように起こっています。
いつ、どこで、どんな災害が起きるのか?今はまだ、誰にも正確に予知することはできません。
これまでに、災害を経験した人も、運良く大きな被害を受けていない人も、この先大災害に遭わないという補償は一切有りません。
では、私たちに出来る事は何か?
「災害に備える事」です。
災害時の困った事例
CASE 01. 避難所でペットフードやペット用品は入手困難である
避難所では、人への配給が優先され、ペットのものはなかなか届きません。
県や自治体の、動物たちへの救援活動は非常に遅いという事を肝に銘じておきましょう。
CASE 02. 被災後の体調管理、病院事情
災害のあとは、通院も難しい状況が想定されます。被災地や避難所では「衛生的にも健康管理が難しく、持病が悪化した」、「怪我をしても動物病院がやっていない」など。
持病の薬は多めに常備しておくなどの対策が必要です。
CASE 03. 特異な行動に出ることがある
大きな地震等で過度のストレスを負った犬たちは、それまで見られなかった習性が現れることがあります。
「怖がって吠え続ける」、「無駄吠えする」、「人を咬んだ」など…
CASE 04. 迷子になってしまった
常時以上に、街には危険が多くなっている時です。
強いストレスを感じた犬たちは、パニックになる可能性も非常に高いです。
愛犬から、可能な限り目を離さないように注意しましょう。
CASE 05. 避難所でトラブルになることもある
「避難所で、泣き声や糞尿をめぐるトラブルを起こした」、「夜中に騒ぎだし、周りの人たちに迷惑をかけた」など、愛犬たちはいつもと違う状況をすぐには理解できません。
場合によっては、愛犬と離れて避難生活を送る事も・・・
大地震等で強いストレスを受けた愛犬たち。避難所では、言葉を持たない犬の感情表現が、さまざまなトラブルを生んでしまうこともあるようです。
上記は、その代表的な例を挙げてみました。飼い主さんは焦らず、落ち着いて対処しましょう。
災害対策の重要な3つのポイント
POINT 01. 飼い主自身の安全の確保があってこそ、災害時に愛犬を守る事ができる
飼主が、パニックになったりケガをしてしまったら、愛犬を守る事が出来ません。
日頃から災害に備えて、家具の固定やガラス飛散対策等をしておく。
POINT 02. 平常時から愛犬の健康管理や、基本的なしつけをしておく事が有効な災害対策につながる
避難場所には、どんな「人」や「動物」がいるのか分かりません。
また、どんな環境に置かれるのか?も分かりません。
POINT 03. 逃げる準備をしておく
災害発生時は、誰もが混乱し焦ってしまうものです。そのため日頃から逃げるための準備をしておきましょう。また、愛犬は飼い主以上にパニックになる可能性があります。愛犬を落ち着かせ、逃走・ケガなどに注意して同行避難すると覚えておきましょう。
逃げる準備(愛犬用)
愛犬のための逃げる準備は、犬種・大きさ・趣味嗜好・生活環境などによって、大きく変わります。
以下に挙げる内容を参考に、万が一の時に備えるようにしましょう。
01. フードと水
日頃から食べ慣れているフードと水を、最低5日分ぐらいを目安に準備します。
02. 迷子札
名前と連絡先(携帯番号)を書き込んだ迷子札を、首輪に装着しておきましょう。
マイクロチップを入れてある場合も、迷子札は必ず着けましょう。
03. ペット手帳
ペットの写真を貼り、名前、年齢、健康状態、病気の有無、性格、登録番号などを書き込んでおきます。
携帯電話にも、愛犬の写真を撮って保存しておきましょう。
04. 生活用品
ウンチ袋、ペットシーツ、ペットウエットテッシュ、予備のリード、ブラシ、タオル、常備薬、おやつなど。
愛犬にとって必要不可欠な生活用品を揃えます。
05. クレートやケージ
避難所では、ペットのハウスとして使用します。日頃から活用し、愛犬が安心して過ごせるようにしておきます。
06. 犬靴
被災地では、瓦礫の上を歩く事も十分に考えられます。
(乳幼児の靴下や包帯など代用が利くものでもOK)
07. 飼い主さんのニオイも付いたタオルやTシャツ
飼主さんのニオイがついたタオルなどをハウスの敷物として利用すると、安心できるようです。
08. おもちゃ
丈夫でストレス解消に役立つものを準備しましょう。
09. 避難所、避難ルートを事前に確認しておく
いざ、災害が起きた際には、自分も周りもみなパニックになる事が想定されます。
どのルートで、どこの避難所に逃げ込むのか?事前に家族全員で共有しておきましょう。
10. その他
ご自分の愛犬に必要なものは何かを考え、万が一に備えましょう。
とあるアンケートによれば、ペット用の災害時対策をしている人は、4割弱だったそうです。
あなたはどぉ?ですか
まだ、対策していない方は、以下を参考に「十分な備え」をしておきましょう。
「愛犬」は、飼い主であるあなたが守ってあげてください。